今日もどこかで生きている君へ

誰かを想って涙を流す、という気持ちを初めて教えてくれたのは、皮肉にも、誰かを想って涙を流せる君がいなくなったことを告げた、深夜のニュース番組だった。 私と彼は似ていて、そして、全く異なる人間である。彼は私にはない圧倒的な“優しさ”を持っていた…